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トゥルーアイの可能性

大阪は九Oパーセントを淀川から取水しているが、淀川の最大の水源は琵琶湖である。 この琵琶湖が滋賀県の汚水で富栄養化し、赤潮やアオコを発生させてきた。
そのうえ淀川の上流域には、京都という大都市がある。 桂川、宇治川、木津川の三川が合流して淀川となる周辺には、大規模下水処理場が集中しているが、「大阪は、京都の下水を飲んでいる」という表現も、けっしてオーバーではない。
それに対して大阪市水道局では、次のように説明している。 「国や琵琶湖、淀川水系の各府県が水質悪化防止策を行なってはいるが、周辺地域の都市化工業化で汚染は深刻になる一方なんです」しかし淀川のケースでも、汚水にばかり原因があるわけではない。
周辺の宅地開発、河川改修工事などによって、自然の自浄システムが破壊されてしまったことに大きな原因があるのである。
現在は一直線に流れる淀川も、大正時代までは蛇行していたのである。
その上に楠葉という大湿原地帯があったために、巨大な漉過装置として機能していた。 それが証拠に明治の中ごろまでは、大阪の下町地域で、淀川の水が実際に売られていたのであヲ匂。

環境汚染が進むにしたがって、今後は日本の水道水も、けっして安全ではないということを考えなければならないだろう。 「毎日飲んでいる水は、国や市町村が水質検査を行なって安全基準に合格しているのだから安心だ」と思っている人が多いようだが、こういう人たちは、水道水や井戸水のなかに含まれている発ガン物質や危険な化学物質についての検査が、ほとんど実施されていないということを知らないのだろう。
ご存じのように、水道水は塩素で消毒されている。 この消毒方法が行なわれる以前は、土中や配管のなかなどで繁殖したバクテリアを媒体として、コレラ、チフス、赤痢などの伝染病が流行した。
現在、これらの伝染病は日本ではほとんどなくなっている。 この簡単な消毒方法が、人びとの健康に大きく貢献していることは間違いない。
たしかに飲料水を塩素消毒することは大切なことだが、今度はこの塩素消毒によって多くの副産物が登場してきたのである。 塩素は水道法で義務づけられている薬品だが、強い殺菌性つまり毒性がある。
ナチス・ドイツがユダヤ人収容所のガス室で大量毒殺に使ったのも、この塩素ガスである。 発ガン性があることがわかって使用禁止になった農薬や、いま環境破壊の最大の元凶といわれるフロンガスも塩素の化合物である。
水道水のなかには、さまざまな汚れや有機物が含まれている。

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